歩行から「走行、走る」という動作に移るのは、2重支持期がなくなり、両足が同時に地面から離れ、宙に浮いた状態から片足ずつ接地して前へ重心を移動し進んでいくのが、いわゆる”走る”という動作になります。
走行のサイクルについておさえておきたいと思います。
サポート期(立脚期):foot strike(踵接地)-mid support-(足底接地)-take off(踵離れ)
リカバリー期(遊脚期):follow through(加速期)足底が地面から離れて下肢の後方への運動が止まるまで-foward swing(遊脚中期)下肢が後方から前方へ移動する-foot descent(減速期)その後足底が接地するまで。
サポート期(立脚期)の距骨下関節の運動
foot strike回外-mid support回内-take off回外
接地時に距骨下関節が回外
足底接地で距骨下関節が回内
足部のアーチがゆるまり、反力、反発を吸収。
take offで距骨下関節が回外してアーチを作り、剛性を高めて駆動力を出す。
こういった動きが出やすいように、また故障しにくい動きを出せるように調整しながら施術してまいります。
重心線、歩行・歩く、支持基底面、走行・走るについて説明してまいりました。
これらを踏まえて、次回、バランスの良い走りについて考察してまいります。