「○○に効く」と言われているツボ、自分で指圧をしたりお灸をしやすい場所のツボ、数あるツボの中からこのくらい抑えておけばだいたいの症状をカバーできるというような万能的なツボなどを選んでご紹介します。
百会(ひゃくえ)・・・頭のてっぺん、頭頂部
その名の通り、百にも及ぶ体の働きが「会う」
場所と言われている。冷え、のぼせ、頭痛等、何にでも良い。
特に自律神経に効く。
攅竹(さんちく)・・・眉毛の内端のへこんだところ
眼精疲労、ドライアイなどに良い。
天柱(てんちゅう)・・・首の真ん中のうえのほうにある窪み、いわゆる盆の窪の外側に
ある筋肉の外側。
頭痛、首、肩のこりに良い。首から頭に走っている後頭神経の
通り道なのでリラックスできる。
肩井(けんせい)・・・首のつけねと肩の端のちょうど真ん中。
肩こり、寝違え、頭痛、めまい等に良い。
合谷(ごうこく)・・・手の甲の親指と人差し指の間の窪みで、やや人差し指寄り。
風邪のひきはじめ、歯の痛みや、肩こり、頭痛、眼精疲労などに
良い。自分でお灸をする時なども使いやすいツボ。
手三里(てさんり)・・・曲池から手首に向かって指3本分下、親指側。
首、肩のこり、背中のはり、腰痛等に良い。
上半身の症状に良い。
曲池(きょくち)・・・ひじを曲げた時にできる横のしまの中で親指側の一番外側。
肩こり、テニスエルボー、ゴルフエルボーなどひじの痛み、パソ
コン作業の疲れなどに良い。
天枢(てんすう)・・・おへそから親指2本分外側。「天」はおなか全体、「枢」は重要とい
う意味です。消化不良、慢性的な下痢・便秘に良いです。
命門(めいもん)・・・第2・第3腰椎棘突起間、だいたいおへその真ウラになります。
腰痛、冷え性、疲れがたまっている時、泌尿生殖器、婦人科疾患に
良いです。
志室(ししつ)・・・命門から指4本分外側。腰痛、冷え性、足腰の疲労感、元気が出ない
時に良いです。腰などが疲れた時、「うーっ」とか「あーっ」とか
言いながら腰に手を当てて体を反ることがありますが、だいたいそ
こは志室です。
関元(かんげん)・・・おへそから指4本分下。
腰痛、胃腸障害、冷え症、不眠症、泌尿生殖器疾患、婦人科疾患
等に良い。
足三里(あしさんり)・・・膝の外側の窪みから指4本分下。
胃腸障害(胃酸の分泌を促す)、下痢、便秘等に良い。
松尾芭蕉が「奥の細道」を旅する際の「三里に灸を据え、、、」
でも有名なツボ。
承山(しょうざん)・・・ふくらはぎの真ん中で筋肉の高まりのすぐ下、アキレス腱に
変わるところ。
こむらがえり、坐骨神経痛、足のむくみ等に良い。
三陰交(さんいんこう)・・・うちくるぶしから指4本分上、すねの骨の内側。
女性には重要なツボ。足三里に比して「女三里」とも
呼ばれる。
月経不順、更年期障害、不妊症、冷え症等に良い。
湧泉(ゆうせん)・・・足の裏で足の指を曲げると最もへこむところ。
その名の通り、エネルギーが泉のように湧くというツボ。
体力を向上させ、内臓の働きを高める。
万能のツボ。